生産地 | フランス ボルドー サン・ジュリアン |
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ワイナリー | シャトー・グロリア |
年代 | 2020 |
容量 | 750ml |
タイプ | 赤 |
味わい | フルボディ |
アルコール度数 | 13.5% |
商品説明
パーカーポイント92点獲得。サン・ジュリアンの元村長で、醸造家でもあった故アンリ・マルタン氏が所有していたシャトー。現在は義理の息子のジャン・ルイ・トリオー氏の管理下にあります。格付け外の小さな畑で、グラン・クリュに匹敵する味わいのワインを造っているとの評価を受けています。毎年安定したクオリティのワインをリリースすることでも知られており、安心して愉しめるコスト・パフォーマンスに優れた逸品。穏やかな性格で、甘さを感じさせる果実味やスパイシーなブーケが複雑に絡まり、エレガントさを感じさせてくれます。
メドックの伝説的人物と名高い、アンリ・マルタン氏。彼の一家は300年以上に渡り、メドック地区サン・ジュリアン村に続いてきたワイン造りの家系。アンリ・マルタン氏の祖父は、メドック格付け第2級シャトー・グリュオ・ラローズの醸造を手掛けており、彼の父もまたクーパーと呼ばれる、木樽職人でした。1903年、そんなワイン一筋の家系に生まれたアンリ・マルタン氏は当然のようにワイン醸造家の道を進みました。1950年代後半には、コマンドリー・ド・ボルドー(ボルドー委員会)の創設に携わり、リーダーとして活躍。ボルドーワイン振興に貢献した人々に贈られるボンタン騎士団の称号も与えられています。1963年、シャトー・ラトゥールが英国系資本に売却された際には、ジャン・ポール・ガルテル氏と共にマネージャーに就任し、新たな畑の購入や醸造設備の改築計画を担いました。またその間40年以上、サン・ジュリアン村の村長を務めました。1982年、78歳のとき、サン・ジュリアン ベイシュヴィルというサン・ジュリアン村のちょうど真ん中に位置する、格付け第4級のシャトー・サン・ピエールを購入。まさに名実ともにボルドーワインの中核で活躍した偉大な人物です。1991年アンリ・マルタン氏が惜しまれつつもこの世を去った後は、彼の義理の息子にあたるジャン・ルイ・トゥリオ氏が中心となってワイン造りを引き継ぎ、「ドメーヌ・アンリ・マルタン」として、シャトー・サン・ピエールをはじめ5つのワインを大切に守り続けています。シャトー・サン・ピエールと同じくドメーヌ・アンリ・マルタンに所有され、兄弟シャトーとして語られるシャトー・グロリアは、実はアンリ・マルタン氏が設立した非常に若いシャトー。1942年、彼が30代のとき手にしたわずか6ヘクタールの畑が始まりです。格付けシャトーの所有畑がひしめき合う、メドックにおいて畑を購入し、新たなシャトーを造るなど至難の業ですが、アンリ・マルタン氏は、代々シャトーに従事する家系と、彼自身の活躍により信頼を勝ち取り、名門シャトーから少しずつ畑を譲ってもらうことに成功します。それも、デュクリュ・ボーカイユ、レオヴィル・ポワフェレ、 レオヴィル・バルトン、 レオヴィル・ラス・カーズ、 グリュオ・ラローズ、ラグランジュという錚々たる上級格付けシャトーばかり。いわばサン・ジュリアンの優良シャトーの粋を集めたセカンドラベルとでも言うべき、贅沢なシャトーなのです。